知らない人がいないほど有名なことば
「お客様は神様です」
もし、
「お客様は神様です」という言葉がどれだけ世の中に愚か者を増やしたか… 。
こんなふうに書き始めたりしたら、どれだけの反感を買うかわかりません。紫綬褒章まで受賞された故・三波春夫氏に楯突くようなものですから。
主旨が真逆に伝わってしまうことだけは避けたいものです。
先日、あちこちで「態度の悪い客の問題」に関する記事を見かけました。それらを読んだり、コメントしている人々の反応を見て思ったのです。
「そもそも、このフレーズの真意を知らないんだな」と。
なので、ご本人による解説を引用します。
この言葉を盾に悪態をつく客(クレーマー)は『様』を付けて呼んで貰えるような人たちではない
いかがですか?
これがお客様は神様ですの真意だそうです。
間違いなく、「お客様は神様ではない」といっています。『様』をつける必要などないというわけですからね。
なんと、世に溢れる不届き者たちが盾にしている言葉自体が、彼らが愚かであることを証明するものだったのです。
これ以上簡単に言い換えられない言い方をしましょう。
「お客様は神様です」という言葉があるから、客である自分は偉いのだ。
そんな考えを持ち、店員に無礼な態度で接する者たちは偉いかどうか以前にお客様と呼ばれる資格すらない。
三波さんはそういっているわけです。
「これを知ってもまだ店員さんにタメ口叩けますか?」
「アンタはちっとも偉くなんかないんですよ」
態度の悪い客にはこういってやるべきですね。何といっても
お客様は神様ではない
のですから。
「客がいなければ店は成り立たんだろ」とまったく同じレベルで、「店がなければ客は困るだろ」も成立しますよね。
予めいっておきますが、両者のどちらが正しいのかに関しての答はありません。そんなものは誰にも決められません。その前提のもとで考えてみると面白いことが判ります。
- 高飛車な態度で店員に接する「客」
- 横柄な態度で客に接する「店員」
どちらが多いですか?
(もちろん、店員より客のほうが多いのは当たり前ですから、比率でのお話です)
比率を考えてみると、どちらに問題があるのかは一目瞭然です。もし、両者が同じぐらいの比率だというのなら、
「売ってやっているんだ。買えることにもっと感謝しろ!」 といういう店が多くて困る。
このような話をもっと耳にしなければつじつまが合わないじゃないですか。
でも。噂、新聞、ネットでの記事、テレビニュースなど、どこをみてもそんなものは目にしませんよね。
総じて、愚かなのは客のほうなのです。誰が何といおうともこれは変えられません。
逆だと主張する自由はありますが、未来永劫、そんなものが真実になる日は訪れません。
「悪質な客、クレーマー」
そんな連中がはびこる世の中を変えていくのはあなたです。一人ひとりの意識の持ち方でカンタンに変えることができるのですから。
クレーマーの本質が分かる記事はこちらです。
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