あなたと同じ人
投影の法則スペシャル
たとえ双子でも見た目は微妙に違いがあるし、性格や考え方も同じということはありません。
そこからいえることはあなたという人は唯一無二の存在だということです。平たくいえば、あなたと同じ人間など存在しません。
他人は他人。当然、その他人があなたと同じだなんてことはありません。ということから考えて、よくいわれる
他人は自分の映し鏡だ
という表現は、誤りなのでしょうか?
もしくは、まったく別の意味が込められたものなのでしょうか?
まったく異なる他人と自分がどうして同じなのか、考えれば考えるほどわからなくなってしまいます。
投影の法則とはとてつもなくわかりにくいものなのでしょうか?
いいえ、最もわかりやすいものです。そのことを実感していただきましょう。
昔のことを思い出しました。クルマを買い換えたときのことです。
ネットで検索していて、衝動的に「これにしよう!」と思い立ったのです。店が近いことに気づき、翌日見に行きその場で購入していました。しかも、知らない車種を。
もともと、クルマ好きというわけでもなく、ほとんど興味もなかったので、車種なんか知らない状態でした。
ところが、乗り始めて気づいたことがありました。街中でよく見かけるんですよ。それまでは、1台も見かけたことがなかったのに、自分が購入した途端、やたら目に入るじゃないですか。
偶然、大勢の人たちが同じ車種を買ったのでしょうか。さすがにそれはあり得ませんよね。
一体、何が変わったのでしょう?
ヒントは、
- 1台も見かけたことがなかった
- 購入した途端、やたら目に入る
この両方とも誤りだということです。
「見る」と「気づく」は大違い
投影の法則スペシャル
お気づきの方も多いと思いますが正解を。
実際には以前から見ていました
しかも、たくさん。
ただ、気づいていなかっただけです。
意識が向いていなかったということですね。
知らない車種はどんなに視界に入ろうが、注意を向けられないんですよ。
当然記憶にも残りません。
だから、見ていなかったという思い込みをしてしまうんです。
変わったのは、自分の見方でした。これが、見てはいたが気づいていなかったということです。
人間は目で見ているもののうちの、ほんの一部にしか注意を払っていないのです。
誰かが気になるときこそ…
投影の法則スペシャル
実は、誰かが気になるというときこそ、その人のことを見ていません。
一見、逆説的表現のようですが、これこそ真理です。
さまざまな人のすべての挙動や言動に反応する人はいません。そもそも、できませんよね。
これが先ほどの、知らない車種が視界に入っているのに、意識が向けられない状態です。知らないから気になりません。
一方、「あの人いいな、この人いやだな」のように、何かしら気になるときがありますよね。そんなときって、その人にあなたの注意が向けられているわけです。
先ほどの知っている車種が目に入ったときと同じ状況です。
では、どうしてその人のことを見ていないのでしょう?
明らかに気になっているわけですから、見ていないわけないはずですよね。
その答は次のことを考えると解ります。
なぜその人のことを知っているのか?
答は
あなた自身だから
です。
どうがんばっても、他人のことを知ることはできません。本当はその人のことを知っているわけではなかったのです。
先ほど説明したように、知らないものに意識は向けられません。もし、他人の中に見えたものに注意が向けられたとしたら、それをあなたは知っていることになります。知ることができるのは自分自身のことだけでしたね。
したがって、他人の中に見えるものは、あなた自身なのです。
これが、他人は自分の映し鏡だということです。
相手を通して自分の投影を見ているのです。つまり、そこに映し出された自分の姿を見ているということです。
「いや、自分はあんなに嫌なやつではない」などと思いたくなることもあるでしょう。
でも、考えてみてください。人がいちばん気にするのは自分自身のことです。本当は他人がどうだって気になんかしないんですよ。
- だって、この世にどれだけの人間がいますか?
- すべての他人をいちいち気にしていられますか?
ということは、あなたが思うあんなに嫌なやつというのは、自分自身だということなのです。自分にとっていちばん気になる自分自身が好ましくないから、気になってしまうわけです。
人を嫌うときの自分の姿
投影の法則スペシャル
あいつはいつも人の陰口を叩いてばかりで、本当に気に食わない奴だ。
信用できないし見るのも嫌だよ。
あの人はとても思いやりがあって、信頼できる人だよな。
いつでも細やかな気配りがあるし、ものすごく感じがいいんだ。
どっちがいい感じでしょう?
嫌な人のことを悪くいうのも、気に入っている人のことをべた褒めするのも、自然なことですから両者に差はないように思えます。
ところが、見た側の印象は大きく違いますよね。どちらも本当のことを話しているのに。
なぜだと思いますか?
本当は、話のネタになっている人の印象が、いつのまにか話している人自体の印象にすり替わってしまうのです。
結局、あいつもあの人も関係ないんですよ。だから、嫌いな人が多い人は、たくさんの人から嫌われるということになるのです。
逆の言い方をすれば、
自分の中に人に嫌われるような点が多い
から、たくさんの人の中に嫌な面が見えるのです。
これちょっと衝撃的ではないですか?
嫌いな人って誰?
投影の法則スペシャル
思い出してください。
あなたが嫌っているのは、その人ではありませんでした。その人の中に見える性質でした。
それが見えるということは、それを知っているから。知っているということは、自分にもある性質だということでした。
ということはつまり、自分自身を嫌っていることになります。もちろん、無意識にということでしょうけどね。
あなたが嫌いなのはあなた自身でした
さあ、そろそろ人に嫌われる人の特徴が分かってきませんか?
次のように考えてみてください。
誰かがある人を嫌いだ。だからといって、自分はその人を嫌ったりすることは絶対ない。
いい切れますか?
普通に考えて、人に嫌われてうれしい人は少ないはずです。嫌われたくないという感情を持つほうが自然でしょう。
だとすると、嫌いな人が多い人も、自分は嫌われたくないと思っているわけです。
復習します。
嫌いな人は自分でした。つまり、自分に人から嫌われるような点が多い人が、自分は嫌われたくないといっているわけですよ。
「自分はこんなに嫌なヤツだけど、嫌わないでね」
何ですか、これは。こんなに矛盾したことをいっていることに、気づきもしないのです。
他人どころか本人が
投影の法則スペシャル
一番の味方である自分自身に嫌われている人を、他人が嫌わないなんてことがありますか?
誰かを嫌うときに発する波動により、その人自身が周りから嫌われることはお伝えしました。だとしたら、自分で自分を嫌っているということは、それを超えた状況だといえます。
人を嫌うようなやつで、人に嫌われるやつでもある人のことを、嫌うなっていうほうが無茶ですよ。
また言い換えます。
悪い波動を発し人に嫌われている人が、嫌われるのは当然だ。
なんて理路整然としているのでしょう。こんなに簡単でわかりやすいことなら、どうすれば人から嫌われないのかも簡単ですよね。
もう十分でしょうからここで終えましょうか。ただ、万が一ということもありますからね。
迷います。
嫌われたくなければこれ
投影の法則スペシャル
「これ」の部分に正解を当てはめた文を思い浮かべた方は、「ああ、やっぱりね」とこれ以上ない満足感に浸れることでしょう。
そうでない方は、「なんで?」という疑問に押しつぶされないようご注意ください。すぐに納得がいくようになっているので安心していてくださいね。
これ、つまり、嫌われないためにすればよいたった1つのこととは
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