無料お試しはおトクどころか逆効果

スーパーなどでよく見かける試食というものがありますよね。

あれには確かに意味があります。たとえ少しだろうが、味見をしてみて「おいしいかどうか」の判断をしようという、立派な目的があるからです。

ところが、よくある「無料お試し」というものは、そうではありません。

いや、それどころか悪影響があります

試食などの場合は、食べてみればよいわけですから、その場で完結します。でも、無料お試しというものは、ほとんどの場合効果が現れるのにある程度の期間を要します。

なのに、お試しというものはわずかな期間で終了してしまいます。

なぜなら、効果が出るまでお試しを提供し続けていたら、誰にも買ってもらえませんから(笑)

つまり、お試しとは「いつか効果が現れるかもしれない」という期待感を持たせるために行うものなのです。

まんまと提供する側の罠にハマってしまったユーザーの行く末は次のようなものです。

  • 過度な期待感を持たされる
  • 効果が出るまでのお試しなどがあるわけないことに気づかない。
  • 本来当たり前であるはずの「即座に効果が現れない」という結果に落胆してしまう。
  • その商品やサービスが自分にとって無益なものだという、誤った判断をして(させられて)しまう。
  • 将来的にやってくる可能性がある改善の機会を自ら失ってしまう。

このように、意味がないどころか罪な行いだといえます。ユーザーから貴重な機会を奪い去ってしまうわけですから。

この悲惨な事態を避けるためには、大きな勘違いに気づく必要があります。

確かに、即座に効果が現れることもありますが、そのような例はあくまでも稀なのです。くり返しになりますが、お試しで十分な効果が現れてしまったら商売が成り立ちませんから。

「何も効果がない」と残念がる前に、

「すぐに効果が現れることは稀だ」ということを忘れて落胆している

ことに気づきましょう。「万が一、何か変化があったら儲けもの」ぐらいの気楽さが必要なのです。

では、そう思えるためにはどうすればよいのか。

絆創膏を貼るときのことを思い浮かべてください。

あなたは指を切ってしまい、絆創膏を巻くことにしました。巻き終わったときこんなふうに思いますか?

「さあ、これで安心。傷はすっかり治ったぞ」

あり得ませんよね。治ることを期待して待つはずです。また、巻き終えてすぐに「ああ、傷が治らない」なんて落胆しませんよね。

そのわけは、ある程度の期間が必要なことを踏まえているからです。しかも無意識に。

なのに、「お試し〇〇」となると、なぜか同じようにできないから不思議ですよね。

つまり、試してみて何かを期待してしまうこと自体が誤りだということです。本来は、「ああ、十分な期間がないんだから、やっぱり変化がなかったな」と判断するべきなのです。

ここで、とんでもないことを暴露してしまいます。サービスを提供する側の意図に関してです。

お試しというものは、一度でも体験させることで、本サービスへの申し込みや購入につなげようという狙いがあるわけです。

かんたんにいえば、お試しを提供する目的は「敷居を低くする」ことなのです。一度やってみたことがあるだけで、気軽に申し込めるものですからね。

まとめ

【効果は本サービスを続けることで現れるものだ】という常識を忘れさせてしまう「無料お試し」などというシステムは、提供する側にメリットがあるだけで、お客様にとっては百害あって一利なしだ。

スターリーローズが「無料お試し」を行わないのには、こんなに深い訳があったのです。

投稿者プロフィール

ほしのみのる
ほしのみのる高次元ライフコーチ
いつも後頭部から50cm上にいる自分を意識するようにしています。自分が見たものに反応するのではなく、何かを見ている自分を意識する生き方ですね。