客:「Lはありますか?」
に対して
- 店員A「いいえ、ありません」
- 店員B「LL以外残っていません」
これは、あるショップでの客と店員のやり取りです。
もちろん、「申し訳ありませんが、Lは品切れでございます」のように、いくらでも丁寧な表現はあるでしょう。でも、ここではそういうことを問題にしているわけではありません。
相手に伝えている内容だけを見てみましょう。
それぞれの答え方は
- 店員A「いいえ、ありません」👉聞いたことだけがわかる
- 店員B「LL以外残っていません」👉聞いたこと以外の情報もわかる
ということになります。
一見すると、Bさんのほうが親切な感じがします。L以外のすべてが品切れだという、他の情報も提供しているわけですから。
おまけに、客に他のサイズの在庫確認の手間をかけさせないということにもなります。
一方、Aさんはただ否定しているだけで、不親切感満載です。
でも、「Aさんみたいに相手が知りたいことだけに答えることのほうが親切なのでは?」
「Lがほしい人にSやMの在庫などはどうでもよいのでは?」
あなたならどちらが親切だと感じますか?
良い悪いなど決めつられないので、相手の気遣いを思いやることが大切です。
普通は、こんなふうに終わりそうですよね。
でも、僕は大事なことを見落としているような気がするのです。
Bさんに注目してください。
「LL以外残っていません」
この表現から確かにLが品切れだということがわかります。
でも、実際は
「LL以外は残っていない → ということはLは品切れ」
という頭の中での変換を強制していることになります。
極端な言い方をすれば、
「LL以外はないといってるんだから、Lがあるかどうかは自分で判断しろ」といっているわけです。
当人にその気があるかないかは関係なく、客に何かを強制しているわけです。
次の例(実話です)はいかがでしょう。
近場に評判の良いフレンチの店があるというので行ってみたところ、
「ああ、ラストオーダー1時半なんです。もっと早く来てくれなくちゃ。夕方は5時から開店するのでまた来てください」
とおっしゃってくださいました(笑)
なんと、ランチ時間に間に合わなかったことを咎められてしまいました。しかも、今食事したいといってるのに、夕食のことなんかどうでもいいですよね。
これって、「Lは品切れなんです。きつくて着られないMはいかがですか?」といっているのと何ら変わりありません。
どちらの例からもわかるように、聞かれたことにきちんと答えられない人が増えましたね。
言い逃れやごまかしなどをせず、素直にお詫びすることが大切なのではないでしょうか。
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