「疲れがとれない原因は副腎が9割」2.ミトコンドリアを活性化させる

ミトコンドリアとは、私たちの全身の細胞内にある非常に小さな器官です。このミトコンドリアは、私たちのエネルギーのもととなるATPというものを作る役割を持っています。副腎ホルモンのコルチゾール以前に、ATPこそが生命にとって生存の源であり、エネルギーの元となります。 ATP がなければ人間は生きてはいられません。

ATP(Adenosine tri-phoshete)アデノシン3リン酸とは?

ATPとは、すべての植物、動物および微生物の細胞内に存在するエネルギー分子です。ATPは細胞の増殖、筋肉の収縮、植物の光合成、菌類の呼吸および酵母菌の発酵などの代謝過程にエネルギーを供給するための化合物です。 そのため「生体のエネルギー通貨」と呼ばれています。

ミトコンドリアが、9割以上のATPを産生しているということが分かっています。つまり、ミトコンドリアがいなければ人間は生きていくことができません。元気も出ませんし疲労回復を果たすこともできません。

副腎の細胞内にも、このミトコンドリアは存在しています。副腎でATPを作り続けているのです。その副腎内のミトコンドリアが、機能低下を引き起こすと、ATPが減少してしまいます。そして、元気が出なくなると同時に、コルチゾールも作られなくなってしまいます。

ですから、きちんとミトコンドリアを活性化することが重要になってくるわけです。では、副腎にいるミトコンドリアが、具体的に何をしているのかというと、コレステロールがコルチゾールに代謝される過程を助けています。

コルチゾールの材料であるコレステロールを産生するときも、ミトコンドリアの ATP が必要になります。ミトコンドリアが元気でいることが、コルチゾールを作るのには必要です。

ミトコンドリアを元気にする4つの方法

  • 呼吸
  • ファスティング(断食)
  • リラックス
  • 運動

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