「疲れがとれない原因は副腎が9割」1.寝ても疲れが取れない「副腎疲労」

1.寝ても疲れが取れない「副腎疲労」

みなさんは日常生活の中で、寝ても寝ても疲れが取れない、やる気が出ないと感じることはありませんか。もし感じることがある、そして病院に行っても原因がわからないと言われているのでしたら、あなたの疲れの原因はおそらく「副腎疲労」です。

副腎疲労と言われても、あまり聞いたことがないかもしれませんが、実はよくある症状なのです。副腎疲労は病気ではありませんが、慢性的に疲れている人によくみられる状態です。

副腎疲労とは副腎という臓器が酷使され疲れてしまっている症状です。そして、子どもから高齢者まで、実に幅広くみられる症状ですが、もっとも多いのが30代~40代の働き盛りの方々です。働きすぎて燃え尽き、「何もしたくない」とか「気が済むまで眠りたい」と動けなくなるのです。しかし、日本人はあまりにも真面目なので、そんな自分を怠け者だと責めてしまいます。

副腎は元気の素になるホルモンであるコルチゾールを分泌し、パワーを出す役割があります。コルチゾールは早朝をピークに最も多く分泌されます。朝私たちが元気に起きられるのはこのコルチゾールのおかげです。やがてコルチゾールの分泌量は昼にかけてなだらかに減少し、夕方から夜になるとほとんど分泌されなくなります。朝にしっかりコルチゾールが出て夜になってその分泌量が 下がれば、ぐっすり眠ることができます。人間の体は朝起きて夜には休憩するように機能しています。

しかし、副腎からコルチゾールが分泌されなくなると、やる気がなくなり疲れが慢性化して常にばてた状態になってしまいます。休日だけではなくて平日も起きられなくなり、仕事も家事も何もかも手につかなくなってしまいます。歳のせいで疲れるのではありません。副腎疲労はれっきとした症状なのです。

コルチゾールの主な役割

  • 抗ストレス作用
  • 血糖を維持する作用
  • 抗炎症作用
  • 免疫抑制作用 など

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