
実は本来の「お腹がいっぱい」になる感覚は、お腹が苦しくなるとか張るというものではなく、「体が栄養で満たされる」感覚です。おなかが張ったり苦しくならず、満足して満ち足りた気持ちになるものです。
お腹が苦しくなっているのに食欲が止まらないのは、体が栄養不足だからです。では、どのようなものが栄養価が高い食品といえるのでしょうか?
私たちが食べる食べ物は、植物にせよ動物にせよ、生き物のエネルギーをいただいています。つまり、生物の中にどれだけ生きたエネルギーがあるかで栄養価値が決まるのです。
ですから、栄養価の高い食べ物とは、どれだけその食品が生きているかということです。
新鮮さはもちろんのこと、どこでとれたものかということも重要になってきます。
そこで、今回はマクロビオティックの考え方から、どのようなものが栄養価が高い食べ物かをお伝えします。
マクロビオティックとは?
「マクロビオティック= m a c r o b i o t i c 」の語源は、古代ギリシャ語「macro=偉大な」、「bio=生命」、「tic=術・学」の3つの言葉で、「自然に即した命のあり方」という意味です。
つまり、マクロビオティックとは、穀物や野菜、海藻などを中心とする日本の伝統食をベースとした食事を摂ることにより、自然と調和しながら、健康な暮らしを実現する考え方です。
マクロビオティックの二大原則
1. 身土不二 自分の暮らす土地でとれる旬の食べ物を食べる
人間も動植物も、生まれた環境と一体という意味です。例えば、熱帯地域でとれるものは体内の熱を下げ、寒帯地域でとれるものは体内を温めるというように、その土地や気候にあったものをとることで、体のバランスがとれます。
また、旬の食材はとても栄養価が高く、近くでとれたものはとても新鮮な状態で手に入れることができるので、その栄養価を損なうことなく食べることができます。
2. 一物全体 自然の恵みを残さず丸ごと全部いただく
ひとつのものを丸ごと全部食べるという意味です。
食材そのものは、丸ごとでバランスがとれており、穀物なら精白していない玄米、野菜なら皮や葉にも栄養があり、全てを摂ることでからだのバランスがとれるという考え方です。お魚などは、切り身の魚よりも、頭から尾まで丸ごと食べられるものの方が栄養価が高いのです。
マクロビオティックの陰陽バランス
マクロビオティックでは、すべてのものに「陰」と「陽」があり、陰陽のバランスがとれた「中庸」を大切にしています。日本でも、酸性やアルカリ性などで食品を分類しますが、いずれもバランスをとって食べることが大切です。
陰性
遠心力・静かなもの・冷たいもの・水分の多いもの など
- 上に向かって伸び、からだを冷やす作用のある食材
- サラダなど、冷たく、火をあまり通さないもの
- 調理するときは、時間や圧力をかけない、油や水を多くする
- 酢や甘味、ハーブなどの陰性の調味料を多くする
陽性
求心力・動きのあるもの・熱いもの・水分の少ないもの など
- 地中に向かってのび、からだを温める作用のある食材
- シチューなど温かく、じっくり煮込むもの
- 調理するときは、時間や圧力をかけ、油や水を少なくする
- 塩、しょうゆ、みそなどの陽性の調味料を多くする
以上、マクロビオティックについてお伝えしましたが、あまり厳格に考えなくても、自分が暮らす地域でとれる、旬な食材を選ぶ(心土不二)ことと、食材を捨てず(一物全体)に感謝して食べていれば、自然とバランスがとれるようになっています。
また、このようなマクロビオティックの考え方を知らずとも、私たちのからだは知らず知らずにバランスがとれるようなものを欲します。たとえば、ステーキ(陽性)を食べたあとに、甘い物(陰性)が欲しくなるように。
しかし、気を付けた方がいい食べ合わせというものもあります。それを知らなければ、どんなに栄養価が高い食材でも、かえって消化器官に負担をかけてしまうことがあるのです。次回のダイエット記事は、気を付けた方がいい食べ合わせについてお伝えします。
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憧れを失った砂漠のような世界や心に、希望の虹をかけることが使命。
ジェネラリストタイプなので、なんでもそつなくこなします。
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