若い頃に塾講師をしていたときのことです。

僕が勤務していたのは、本校ではなく小さな分校だったので、時間帯によっては事務員と2人しかいないことがありました。

ある日、顔も背丈もソックリな2人の男の子が、入塾テストを受けにやって来ました。

通常、事務員が受付することになっていましたが、その日は遅刻するということで講師の僕が対応しました。

緊張気味の2人をリラックスさせようと思い、僕は気さくに声を掛けました。

「やあ、木下一郎君と二朗君か。そうか、君たちは双子なんだね」

という僕に対し、2人は声を揃えて言いました。

「違うよ。僕たちは双子じゃないよ」

「あ、ごめんゴメン。とてもソックリだからさ。じゃあ、学年違いだね。で、どっちがお兄さん?」

「違うって。2人とも5年生だよ」

(苗字が同じで顔もソックリなのに…)

ポカンとしている僕を尻目に、2人はサッサと申し込み用紙に記入し始めました。

問題

さて、いったいこの2人はどんな関係なのでしょう?

  • 留年した兄と弟
  • 飛び級した弟と兄

このあたりは不正解です。

とてもセンスがよい発想ですけどね(笑)