それでは、宇宙の法則とはどんなものなのかを、子どもがわかるレベルまで解きほぐしていきましょう。

まず、あるご婦人のお話からどうぞ。

あたしがいつも行っている店のことなんだけどね。
その店って冷房を効かせ過ぎているから、寒くて仕方ないのよね。
いくら夏だからってあんなに寒いんじゃ、ゆっくり買い物していられないわ。

客に「早く帰れ!」とでもいいたいのかしらね?
あ、これ大げさな話じゃないのよ。
だって、従業員なんか真夏だっていうのに、みんな長袖着てるんだから。
それにねえ、店員だってひどいものよ。
店に入っていっても「いらっしゃいませ」の一言もないんだから。

まったくひどいわよね、従業員の指導も全然なってないんだから。
ほんとに感じの悪い店だわ。
近くにもっといい店があったら、絶対に行かないわよ。

さて、ここからどんなことがわかるのでしょう?
実は、7つの法則全部です。なんと、この文章の中にすべての宇宙の法則がはたらいています。
まあ、そうなるように作ったお話なので、当たり前なのですが。

それでは、一つずつ子どもがわかるレベルで解説していきます。

1 思考の法則

「あれ?」
このおばさんは文句ばかり言っているのに、なぜその店に通っているんだろうね?

実はこのおばさん、その店を自分で選んでいるんだよ。

「え、なんでイヤなのに行きたがるの?」
なんて声が聞こえてきそうだけど、カンタンなことなんだよ。
それはね、「イヤだ」っていう思いそのものがあやしいんだよね。
だって、イヤなことを自分からする人なんていないよね。

もしかしたら…。

じゃあ、その秘密を説明していくよ。
このおばさん、近くにもっといい店がないからと言ってるよね。
これって、その店がいちばんいいって言っているのと同じなんだよ。

その店よりいい店がない → その店がいちばんいい

ほらね。
カンタンでしょ!

だったら、その店がイヤだなんてのはうそだよね。
おばさんは自分でも気づかずに、心の中でこう思っているのさ。
(こんな店でも遠い店まで買い物に行くよりはマシだわねぇ)

ほら、やっぱり自分で選んでいるよね?

誰かに強制(無理やりそうさせられること)されているわけじゃないんだよ。
口だけではなく本当に行かないようにすれば、そんなお店はないのと同じことなのに。
それでも行くってことだからね。
まちがいなく行きたくて行っているんだよ。

ガタガタ文句を言ったりするのは、自分に言い聞かせているんだよ。
「こんな店イヤだ!」→「でも仕方がないなあ」って感じでね。

こうやって、みんな知らないうちに自分の思い通りのことをしているわけ。
この世界にはみんなが思った通りのことが現れてくるんだよ。

2 投影の法則

みんなもお店というところに行ったことはあると思うんだけど、どうだろう?

お店によって元気のいい「いらっしゃいませ」という声がするところとそうでないところがあるよね。
どっちが気持ちいいかな?

たいていは元気のいいお店と答えるみたいだけど、全員ではないよね。
僕の知り合いなんだけど、
「静かなお店がいい。あんまり大きな声で言われると恐い感じがする」
なんて言っている子がいたよ。

だから、そのお店が感じいいか悪いかなんて決まっているわけじゃないわけ。
どこかにそういうことを決める係の人がいて、「ハイ! このお店は感じ悪いことにする」なんて決めたりしないんだよ。

このおばさんは「いらっしゃいませ」の一言もないことを感じ悪いと感じた、ということでしかないの。
ただそれだけのことなの。

静かでいいな、という人や別に気にもならない人など、いろんな人たちがいるんだからさ。

それにさ、店員さんがあまりにもがんばりやさんで、自分のおしごとに夢中になっていただけかもしれないよね。
まさか絶対に「いらっしゃいませ」を言わないように指導されているなんてことはないと思うよ。
けっきょく、勝手にそれを感じ悪いと決めつけたのは、このおばさんなんだよね。

そのお店がどうなのかは誰にもわからない。
だけど、そのおばさんがどう感じたのかは誰にでもわかる、ということなんだよ。

3 引き寄せの法則

ところで、みんなは文句や悪口ばかり言っている人のことをどう思う?

これもさっきのお話と同じで、人によって違うとは思うよ。
だから、イヤだと思う人もいればいい感じなんて人もいるんだよね(もちろん少しだろうけど)。

そうやっていろいろな人たちがいるのに、なぜかこのおばさんの周りには悪口をいうのが好きな人たちが集まってくるんだ。
おもしろいよね。

それには秘密があってね。
まず、波動(はどう)って言葉を聞いたことがあるかな?

お父さんやお母さんに聞いてごらん。
あ、でもね「宇宙戦艦ヤマトでしょ、あのすごい威力の波動砲ね」なんて答えが返ってきたら、静かに自分の部屋に戻り枕に顔を埋めて思い切り泣くんだよ(笑)

世の中には、このおばさんから出た波動を、するどくキャッチする人たちがいるんだよ。

どんな人たちかというと、おばさんと似ている人たちさ。
自分も悪口を言いたくて仕方がないというその人たちね。
そういう人たちには、このおばさんの周りにいることが心地いいみたいなんだ。

みんなだってそうだろ?
「○○ちゃんといると楽しいな」ってことあるよね。

もちろん、このおばさんをイヤだと感じる人たちは離れていくんだ。
近寄らない。
こうして、似たような人たちが集まることになっているんだ。
これを類は友を呼ぶというんだよ。

なんとなく波動っていうものがわかったかな?
このおばさんから感じられる言葉にできない雰囲気みたいなものだと考えてみてね。

それでね、おもしろいのはこのおばさんみたいな人って、たいていこのことに気づいていないんだ。
そして、次のようなことを言っていたりするんだよ。

「どうして自分の周りには感じ悪い人ばかり集まってくるのかしら?」

次はやや長いので
ここらでひと休みしては?

4 極性の法則

その店って本当に寒いのかな?
もちろんおばさんがうそをついているとか、そういう話じゃないよ。

よく夏は暑くて冬は寒いみたいにいうよね。
でも、本当はね、暑い寒いなどというものはないんだよ。
クラスで同じ気温なのに、暑いという人もいれば寒いという人がいないかい?
ある温度を超えた瞬間、一人残らず全員が暑いってさわぎ出したりするかな?

実際、そのお店の店員さんたちは何一つ文句を言ったりしてないんだよね。
長そでを着ているから当然のことだけど。
理由なんか関係ないよね。
何であれ、そこにいて寒いって騒がない人たちがいるということが大切なんだから。

これでわかるように、どこまでが暑い、寒いなんてはっきりと決められないんだよね。
同じ種類のものの度合いの違いでしかないってこと。

このおばさんだって、ものすごく暑い日にこの店に入店したら、きっと 「ああ、涼しくって気持ちいいわあ」 なんていうはずだよ。
そして、店の外に出たらこう言うのさ。
「ああ、寒かった。外は暖かくて気持ちいいわあ」 なんてね。
直射日光を浴び、汗だくになっている人たちのとなりでね。

この極(きょく)という考え方がわかると、あとできっといい思いができるよ。
そのものにどれだけの価値があると決まっているのではない
これについて考えてみよう。

同じものに価値を感じられるのと感じられないのとではどっちがいい?
100円玉をもらって

● 太郎君は「ワーイおこづかい全然なかったんだ」と喜ぶ
● 花子さんは「たった100円か。今月まだ8万残ってるし」と何も感じない

としようか。

二人は同じ金額をもらったんだよね。
なのに、喜べる人そうでない人の違いがあるんだね。
みんなはどっちが幸せ?
どっちになりたい?

花子さん

と答えた人は危ないよ。
「だって8万持ってる方がいいもん」って思ったの?

そうじゃないんだよ。
今の君だから8万円持っていることを幸せだと感じるだけ。

  • 8万円持っていても幸せじゃない
  • 100円しかないのに幸せでいられる

この2つを比べなさいと言ってるの。
カンタンにいえば、幸せなのと幸せじゃないのを比べるということ。
とりあえず今は、「お金があるのに幸せじゃないなんてことあるの?」って疑問は忘れて考えてみるといいよ。

幸せがイヤなんだという人は別として、だれでも自分が幸せだと思えるほうがいいよね。
ということは、誰でも「太郎君の方がいい」って答えるはずなんだよね。
「花子さんがいい」なんて答える人は、よほど問題文の意味がわかっていないか、お金があれば絶対に幸せなんだ思い込まされちゃったんだろうね。

それじゃあ、豊かな人と貧しい人の違いを教えてあげよう。

お金がある=豊か お金がない=貧しい

もし、みんなの親たちがこんなことを教えるようだったら、枕に顔を埋めて…(笑)

次の4つを見てごらん。

  1. お金がある → 幸せ
  2. お金がある → 不幸
  3. お金がない → 幸せ
  4. お金がない → 不幸

1と3ならどっちだっていいんだよ。
どうしてそんなことがわかるのかも教えてあげよう。

実をいうとね、僕は2のお金がある → 不幸を経験したことがあるからさ。

使い切れないほどのお金があったことがあってね。
でも、その頃のことを思い出すと、これしか出てこないんだよ。

「つまらなかったなぁ」

目的はないし、お金もたまっていくばかりだからほしがらない
あのときほどつまらないことはなかったよ。

人間はほしがっているときのほうが楽しいものなんだ。
満足するより、「満足できたらいいな」というときのほうが楽しいものなんだ。
ワクワク感といったほうがわかりやすいかもね。

世の中には、これがわからない大人たちがワンサカいるんだ。
お金さえあれば幸せになれるなんて、何の根拠(こんきょ)もないことを信じ切ってしまっている大人たちがね。

幸せの感じ方を知らない人は、いくらお金が手に入ったってそのままだよ。
ただ、もっとほしがるだけ。
ずっとそれのくり返し。

知っている側からすると気の毒で仕方ないよ。
いつか望んだとおりになったとしても、そのとき愕然(がくぜん)とするのがわかっているからね。

「ああ、こんなはずじゃなかった。もっと違うものを求めるべきだった」と、そのとき気づくんだ。
もう、手遅れだけどね。

みんなは小さいころから本当のことを知っておき、そんな大人にならないように気をつけようね。

5 リズムの法則

このおばさんがいつも文句ばかり言っている原因は何だと思う?

悪口を言いたくて仕方がないという、もともとの性質もあるけど、もっとかんたんなことがあるんだよ。
それはね、くり返し
この世界にあるものはみんなある規則をもってくり返されているんだ。

太陽が昇ったり沈んだりするのも毎年季節がめぐってくるのもそうだよね。
そうそう、みんなにわかりやすいのは、自分の心臓かな。
いつも規則正しくドクンドクンやってくれているよね。

ふだん気にしていないだろうけど、呼吸もそうなんだよね。
ずっとくりかえしてくれているだろう?

このおばさんも一定のリズムで悪口をいいたくなる人なんだよ、ってのは冗談だけどね。
それでも、本当に人間の気持ちも決まったリズムでくり返されているんだ。
ただ、複雑すぎて見分けづらいというだけなんだね。

なんとなく調子が悪い、気分が乗らない、その反対でなんだかやる気が出る、なんてこともあるんじゃないかな?

そして、なんとなくでいいんだけど、ものごとがうまくいくなとか、なぜだか悪いことばかりつづくぞ、みたいなようすに気づくようになるといいんだよね。

するとね、今どんなときなのかということが自然と感じられて、何かをするときのヒントになったりするんだ。
いい調子だこのままつづけようとか、注意しなくちゃいけないなとかね。

このおばさんはイヤだ、気に食わないと言いながら、けっきょく同じ店に通いつづけているよね。
同じことが起こることをわかっていてくり返しているのだから、文句を言いつづけるハメになるのは仕方ないよね。

こういうループから抜け出すためには、行動するしかないんだよ。
おもいきって新しい選択をするということ。
自分の意志の力で法則の力が届かないところまで逃げ出すってこと。

わかりやすい例でいうとね…
学校で大なわとびやったことあるかな?
ビュンビュン回っているなわを眺めていたって跳べやしないよね。

「エイ!」って踏みきって初めて跳べるだろう?
あの感覚だね。

6 両性の法則

みんなにはこれがいちばんわかりづらいかもしれないな。
でも、7つのうちでいちばん大切かもしれないので、がんばってついてきてね。

室温を低くする→客に寒い思いをさせる
まあ、そう判断するのも無理はないかもしれないね。
でも、室温が低いのは鮮度管理(商品を腐らせない)のためかもしれないよ。
お客さんに寒い思いをさせ早く帰らせよう、などというのはこのおばさんの勝手な判断だよね。

実際には確認してみなければわからないよね。だから、まず大事なことはそのまま受け入れること。
「寒い→気に食わない」というはねつけをせず受け入れること。
ちょっと難しい言い方で受容(じゅよう)するというんだけどね。

とにかく、コツは頭にまず「へ~」をつけることかな。
「ふ~ん」でもいいよ。
ふ~ん、この店は低い温度に設定されているんだなあ」
それでいいの。

「だから何だ」「何のためにそうしている」という勝手な決めつけをしないことが大切だね。

たとえばね、誰かが掃除当番をサボっているのをみつけて、「あ! いけない、許さない」と決めつけないこと。
たしかに悪いことかもしれないけど、全員がそんなこと言い出したら大変だと思わない?
しまいには全校生徒に袋叩きにされちゃうよね(笑)

そんなことにならないのは、「へ~、そうなんだ」「ふ~ん、悪いことだけど自分が裁く(よい悪いを決める)ことじゃないな」という人たちもいるからだよね。

「許さねー」という人たちの性質を男性性、「そうなんだ~」という人たちの性質を女性性っていうんだ。
男女関係なく誰でも両方の性質を持っているんだよ。

7 原因と結果の法則

あの店に行くと寒い思いをしながら買い物をしなければならない。
このおばさんはそんなふうに考えているみたいだけど、僕なら違う考え方をするよ。

「寒い思いをしないように、一枚羽織るものを持っていけばいいな」

ね、これだけで済むよね?

たったそれだけで、このおばさんのようにガタガタ文句を言い、悪い波動を振りまいたりしなくて済むんだよ。

これってどういう考え方かというと、ああだからこうだという考えをやめてみることなんだ。

  1. ああだからこうだ
  2. こうするにはああしよう

こういう切り替えをするんだよ。

薄着で寒いお店に入るという原因があれば、当然寒い思いをするという結果がついてくるよね。→これが、1のああだからこうだ

寒い思いをしないという目的のために、一枚余計に着ていくという考え。→これが、2のこうするにはああしよう

未来に起こるかもしれないことを結果と考えるのではなく、目的と考えるといいんだ。
そうすれば、自然と「どうすればよいか」が分かってくるはずだよ。
こういうのを原因づくりというんだ。

そうすれば、知らぬ間に未来が望みどおりになっていくはずだからね。